お知らせ
軌陸BH訓練
2023.06/01
先日会社内で軌陸両用車の新規運転者教育を実施しました。
線路保守作業において、軌陸両用車は必要不可欠です。軌道保守作業においても年々機械化が進んでおり、どんどん活躍する場面も増えてきます。
しかしながら、軌道上でBH(バックホウ)を使用することは高さの制限(架空線)もあり、安定性も悪いことから特殊な技能と経験が必要です。
今回訓練した従業員には今年度中に運転者デビューしてもらう予定です。
☆線路の豆知識☆
鉄道の一般的な線路には、「バラスト」と呼ばれる砂利(砕石)が敷いてあります。
さて、このバラストは何のために敷いてあるのでしょうか?
主な理由は
- ① まくらぎに伝わってくる列車の荷重を分散させる
荷重を分散させることで軌道の低下を防ぎ、長持ちさせます。
バラストがクッションとなり、乗り心地を良くします。
荷重を分散させることで、列車通過時の周囲への振動と騒音も低減することが出来ます。 - ② 列車通過時の横圧及びレール温度上昇に伴うレールの張り出しに抵抗する
以前にも書きましたが、レールは鉄で出来ている為、温度が上昇するとレールは縦方向に伸びようとします。
その際に発生する横圧や列車通過時にかかる横圧に抵抗する為にバラストが敷設されています。その量や幅もミリ単位で定められています。 - ③ 軌道狂いの整正を容易に行える
線路はミリ単位で管理する為、例えば1cm(10mm)軌道狂いが発生した場合に、専用の器具を使用して補修することにバラストは適しています。 - ④ 線路の排水をよくすることで、雑草の発生を防ぐ
考えてみてください。仮に土が敷設されていたら雑草だらけになりますよね?
その他経済的な理由や材料入手の容易さ、歴史的背景も無関係ではありませんが、長くなりすぎるのでここでは割愛します。